【世界で働く人々@カナダ ディストラクションベイ】伝統工芸品ボウル職人「ザック」

【世界で働く人々@カナダ ディストラクションベイ】伝統工芸品ボウル職人「ザック」

カナダにあるディストラクションベイで職人に出会った。

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その日のゴールである町に到着してからテントに向かって歩いていると、遠くから何かを削るような大きな音が聞こえてきた。

音がする方へ顔を向けてみると、小さな小屋がある。
何があるのか気になり、近づいてみると、小屋から1人の男が出てきた。
立派な髭の長身男。

全身が木クズまみれで彼が、手にもっているものを、ヤスリでゴシゴシ磨いている。

彼の名前は「ザック」。
電灯工芸品のボウル職人である。
ボウルとは、木から作り上げる底が深めのお皿。

彼は最終の仕上げの、磨きをしていたところであった。

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彼にお願いをして、工房を見せてもらった。
かなり乱雑で、整理はされていなかった。
使ったものは置きっぱなし、ゴミは散らかり放題。

その散乱っぷりに、職人らしさを感じてしまう。

彼はここの工房の2代目であり、僕が泊まったキャンプ場のお手伝いをしながら、時間がある時にボウル作りに精を出している。

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目立たない場所に工房があるので、お客さんはこないのではないかと聞くと、お客さんは外に出てる看板を見て来店するらしい。
工房内を見る限りは、大繁盛しているとは思えないので疑ってしまう。
作業内容を見せてもらい、彼の職人っぷりを拝見。

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素材である木材は、近くの山で見つけてくる。
今回は、工房内に転がっていた木材を使用。
お皿になりそうな大きさの木材をチョイスをしてチェーンソーでカッティング。

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さらにチェーンソーを使いながら、内側の受け部分を荒削り。

木材を足で押さえながら削るので、ヒヤヒヤしながら見ていた。

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削った木材をさらに、細かく削るために電動ドリルを使用。
先端をドリルから、丸く削れるディスクペーパーみたいなモノに変えてから削り始める
古い電動ドリルを使用しているためか、工房内に機械音が響き渡る。

彼は木材を手で固定しているので、またしてもヒヤヒヤしてしまうから心配だ。

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削り続けること20分。
さっきまで彼が、ヤスリで削っていたボウルに近い形になった。
僕が見たのは、ここまでの過程である。
そのあとは、同じようにヤスリで細かく削り、仕上げのニスを塗って完成する。

ザックは、このようなお皿を1日に4〜5個作る。

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僕はモノづくりの職人に憧れる。
彼らはアーティストだ。
なんでもないモノから作品を作り出し、そのモノに価値を生み出す。
職人は、モノに命を吹き込むのである。
有形無形に関係なく、生み出したモノが、誰かの手に渡った時に、それは動き出す。

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熊谷 賢輔

6年間の商社勤務を経て退社。その後は、自転車で日本一周を実行し、続いてアラスカ→カナダ→アメリカ西海岸→メキシコを距離にして11,000kmを11ヶ月をかけて走破。帰国後は、日本で旅しながら仕事をするワークスタイルを実践中。ひとつの仕事に固執するのではなく、常に新しい価値や出会いを創造していきたい。

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